「マッドサイエンティストの手帳」公開。そしてバーチャル田んぼ
2005-03-10


SF作家である堀晃さんの マッドサイエンティストの手帳がアサブロで 公開されました。

ところで堀さんが先日朝日ネットに来社され、このブログについての 打ち合わせを行ったのですが、その時の会話で堀さんの生まれである 兵庫県の龍野の話が出てきました。

その時私が龍野で思い出したのが 「バーチャル田んぼ」です。 私が朝日ネットに入社したばかり1996年、このプロジェクトの手伝いをしました。

このプロジェクトは稲を植えてから、その成長までをインターネットで中継し、 そして最後にその稲で日本酒を作って楽しむ、というものです。

私が担当したのは機材やサーバの準備です。CompaqのPCにレーザー5で買ってきた LINUX+JE4 をインストールし、カシオのデジカメであるQV-10Aを接続します。 そしてqvplayで 写真を定期的に吸い出します。

その機材を田んぼに面した窓際に置いて、カメラを田んぼに向けます。 そして定期的にダイアルアップを自動実行させてインターネットに接続し、 その写真をASAHIネットの用意したウェブサーバに送りこむようにしました。

メンテナンスする時はダイアルアップしてくる時間をみはからって東京から龍 野のPCへリモートログインし、cronを止めてダイアルアップを切断するプロセ スを止める、なんてアクロバット的なことをやっていました。

今であればライブカメラをFTTH経由で、ということが容易にできますが、 当時は低額な定額接続などありませんでした。 1996年というとつい最近のことのように思うのですが、もう10年近く経つのですね。


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