IPv4 が枯渇しても IPv4 のインターネットは使い続けなければならないだろう。そうなった場合、どうしようか、ということが最近は話題になっている。
先日の JPOPM12 でも議題にのぼっていたが、一つの解決策としては、ISP がユーザにプライベートアドレスを割り当てる、つまり、ユーザを大きなNATの中におしこめてしまう、というものがある。
多くの場合、ユーザは「ブロードバンドルータ」のNAT中で 192.168.0.0/24 などのプライベートアドレスを使ってることが多いので、多段NAT化してしまうこととなる。
その場合に問題なのは、ISPがユーザに払い出すアドレスが
のような既存のプライベートアドレス空間のものは使えない、ということである。NATの内と外で同じアドレスになってしまうと、いろいろややこしい。
そこでに、ISPなどで使うための「特別なプライベートアドレス空間」を確保してはどうか、というアイデアが提案されてたりする。
Redesignation of 240/4 from "Future Use" to "Limited Use for Large Private Internets" という提案では、「将来になにか使う」として IANA が予約していたかつて Class E と呼ばれていたアドレス空間、つまり、
をプライベートアドレスが必要な大きなネットワークのため に使いましょう、としている。ISPが実施する多段NATを 念頭に置いてるのかはわからないけれど。
この提案が通るかどうかはともかく、まぁ、そういう話もあるということで。
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